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2016年春のドイツ滞在(12)

こんにちは。ともたろです。
昨日の大雪は、果たしてどこへいったやら。
今朝もレーゲンスブルクは、いい天気です。
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いつものように、枝豆サラダで朝を迎えます。
ヨーグルトやプリンの種類は多すぎて、いつも決められず。
店の冷蔵庫の前で悩み、ドイツ人が買っていくのを見てから、
「私も試してみよう」と1個だけ試しに買っています。
今日のはとろとろ過ぎて、ちょっと甘すぎたかな。
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アパートの向かいのパン屋さんでの収穫。
いちおう言っておきますが、全部食べてませんからね。
少しかじってから、残りをおやつに持ち歩いたりしてます。
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この日は午後から、若者達とレンタル自転車に乗って、
ドナウ河畔を13kmほどサイクリングする計画がありました。
ドナウの向こうにあるのが(見えないけど)レーゲンスブルク。
少し肌寒い日でしたが、川辺の風がとても気持ちよかったです。
だらだら走って、1時間15分くらいかかったかな。
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目的はこちら「ヴァルハラ」です。
ヴァルハラとは、北欧神話の主神オーディンの神殿のこと。
北欧では勇敢に戦って亡くなった戦士が、死後に招待され、
美女ヴァルキューレたちと酒盛をすることになっています。
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19世紀の新古典主義の時代、パルテノン神殿を模倣して、
バイエルン王ルードヴィヒ1世がドナウ河畔に建築。
当時の祖国の英雄たちの彫像をぐるりと奉りました。
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ドイツの歴史と19世紀という時代感覚がわからないと、
見ても面白くはないかな~とは思うんですけどね。
だって中に入ってみたら、こんな感じですよ。
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がらーん。だだっぴろくて、ひたすら彫像だらけ。
ビスマルクやモルトケのような政治軍事畑もいれば。
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バッハやワグナーのような音楽家もいたりします。
なんとなく見たことのある英雄もいれば、
「この人もドイツ人か」って英雄もいたりして。
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とにかくひとつひとつの彫像の前で足をとめて眺め、
名前が読めて「アーあの人ね」と分かれば面白いですよね。
若者達にも説明を繰り返したら、わかってもらえたみたい。
結果的には、展示内容にも非常に喜んでもらえました。
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最近では、ゲームにこの「ヴァルハラ」という言葉が
よく登場するみたいですね。私にはよくわからんけど。
若者達にしてみれば「ヴァルハラにきたー!」ってだけで、
すごく誇らしいことみたいです。とにかく喜んでいました。
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ただし問題がひとつ。
ドイツの自転車のサドルです。
とにかく固いんですわ。まるで、ただの木片です。
走り出してすぐに、私は尻の痛みを感じていました。
「痛い痛い」と叫ぶ私を笑って見ていた若者たちですが、
目的地到着の際には、全員が悲痛の声をあげていました。
こんなお尻の状態で、みな無事に帰れるのでしょうか?
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10分ほど戻ると、集落への入口が目に入りました。
ドナウシュタウフという人口4000人弱の小さな村です。
「体力があったら、ここにも寄ろうね」と事前に話し合っていました。
この集落の高みに、古城跡が見えたからです。
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宗教都市として古くから発展していたレーゲンスブルク。
ハンガリーからの異民族の侵入を防ぐために、10世紀、
レーゲンスブルク司教はこの地に城を築城しました。
ドナウ川の交通の要所として、町はしばらく栄えたのです。
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17世紀にスウェーデン軍に破壊された町は、すぐに力強く復興。
その復興を見たルードヴィヒ1世が、ヴァルハラ建設用地として、
ドナウシュタウフの地を選択したんだそうです。
19世紀末の大火で、またすぐに廃れたようですけどね。
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こちらの古城跡は、綺麗に整備されて残っています。
城門から跳ね橋が、しっかり形になって残っている!
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お堀のしゃきーんとしたラインを見てください。
当時のままなんでしょうか?
やっぱり手入れしたんですよね?
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観光客は、他に見当たりません。
私達だけが、古城を占領している状態です。
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入場料などはとられることなく、
自然公園のように自由に出入りできます。
もっと奥に進んでいくことにしましょう。
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そこには、ドナウ川の絶景が待ち構えていました。
左奥にわずかに見える建築物が、ヴァルハラです。
こりゃ~ハンガリーが攻めてきても、よく見渡せるわ。
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西日があたって、美しい古城。
若者達も感動して写真を撮りまくっています。
よく考えたら、今回の旅で古城を見たのは初めてなんですよね。
ノイシュヴァンシュタイン城ツアーに行った子もいますけど、
あれはまた特殊な演出世界ですし。
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眺めがいいし、お弁当を持ってきて1日居たい気分。
ルードヴィヒ1世が祖国の英雄たちを祀るために、
この地を選んだ理由がわかる気がしました。
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このあと1時間かけて、私達はレーゲンスブルクに戻ります。
お尻は最低の状態ですけど、景色はどこもよかったし、
達成感も半端なかったし、とてもいいサイクリングでした。
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レーゲンスブルクで私達を待っていたのは、
この自転車ツアーに参加しなかったメンバーたち。
この日の晩、ドイツ人を若者アパートに招いて、
手作りの日本食をふるまうという企画があったのです。
それゆえに調理人たちは、外出せずに調理に集中していました。
その結果がこれです。すんばらしい!ブラヴォー!
招待したドイツ人にも、非常に喜んでもらえました。
感謝のしるしとして、お土産までもらってしまいました。
ドイツ人はあまりこんなことしないし、よかったね。嬉しいね。
ということで、この日も非常に充実した1日となりました。

by ottohoefler | 2016-04-11 00:24 | 旅行(Reisen)


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