2016年春のドイツ滞在(11)
こんにちは。ともたろです。
引率者として、またもや割引されてしまった私。
特別待遇にひがんで、大きな声をあげる若者達。 150基の対空サーチライトで光の列柱を表現した
演壇の上まであがってみましょう。
毎日飽きもせず、ミルヒライスで朝食をとっています。
これお腹にもたまるし、簡単でおいしいな。
1.ポテトチップス
バイエルンで耕作したじゃがいもの品質にこだわり、
ぱりっぱりに仕上げてあるポテトチップス、大すきです。
名前は覚えていませんが、このオジサンの顔で買います。
2.グミ
このグミは、いろんな味がミックスで楽しめるミニサイズ。
大量に買いしめている人をみかけたので、私もマネしました。
3.ミルク
家用のコーヒーフレッシュは、クマ柄でテンションアップ。
ドイツのはサイズが大きくていいわ。
1つだけでカフェオレ気分ですからね。
だって窓の外を見たら、雪が降っているではありませんか。
比較画像として、到着時の写真をあげておきましょう。
若者達のテンションは、ダダ下がりです。
「このまま降り続いたら、午後の遠出は延期」と私が言ったから。
「(疲れたから)このまま降り続いてくれ~」と心の中で願う悪魔の私。
アパートに戻って仕事を続けていたんですが、不思議なことに、
永遠に降り続きそうに見えた雪が、12時にはぴたっとやみました。
「遠出したい」という若者達の念力が勝ったのでしょうか。
今日の目的地は、隣町ニュルンベルクです。
希望者のみでしたが、ぞろぞろとついてきました。
今日は街歩きがメインなんだけど、大丈夫なんでしょうか。
大戦で瓦礫の山となり、大部分が「中世風」に再建された町。
その美しい中世の町並を楽しもうと、多くの観光客が訪れます。
お土産物屋やレストランなど、観光客の心をくすぐる
お店が集中する区画です。若者達もテンションアップ。
両親用、自分用、親せき用…と大量購入していましたよ。
値段の聞き方は覚えているんですが、もっと質問したい彼ら。
「現物しかないのか」
「もっと数はないのか」
「ラッピングしてくれないか」
ひとつひとつ通訳していた私も、次第に疲れてきました。
今日は時間がないんじゃーっ!
いいかげん町にでようやないかーっ!
手早く食べてね。お願いしますね。
「日本では、お金をつぶすのは法律違反だよね?」
若者たちは異常なまでに喜んで、反応していました。
全員が試してましたわ。まさかこれに熱中するとは。
ニュルンベルクには、見るべきものがたくさんあります。
普通の人は、城壁に囲まれた旧市街をぐるっと歩いて、
クリスマス市の立つ広場と、つきあたりのカイザーブルクを見て、
お店を冷やかしながら、駅に戻ってくるのではないでしょうか。
画家デューラーの家(デューラー博物館)も人気スポットです。
今回も「デューラー博物館に行きたい」と主張する女性が2名。
他のメンバーも、みんなそっちに行くんだとばかり思ってました。
ただし私は別行動。
1人だけでナチス関係の史跡に行きたかったのです。
それを言ったらね、他のメンバー全員が私についてくるっていうんです。
ということで、若者達をぞろぞろと引き連れてトラムに乗り込みました。
ナチスは1933年に政権掌握後、1938年までこの町で党大会を行いました。
その当時の記録を集めた文書館がここなのです。
だがしかし、コインつぶしやお土産選びに時間をかけた私達には、
もう時間があまり残されていないのです。なんと1時間あまり。
まだ他にも一か所、行きたいところがあるというのに。
「割引してくれなくてもいいのに~!」
(しかもすぐ出てくるのに~)
渡されたオーディオガイドの説明を聞きながら、
ゆっくりと館内を歩きまわる(はずな)のですが。
「ガイド聴いてる暇ないよ」とまで脅したりして(汗)
だけどね、本当に時間がなかったんです(涙)
あちこちに残る円柱や模型から、この文書館が当時の
古い建物を再利用していることが推測できました。
出口に近付くと、煉瓦造の巨大建造物の全景が明かに!
ここは未完成の「ナチス党大会会議場」なんだそうです。
屋根も追加されて、5万人収容の施設になるはずでした。
私達が駆け足でまわったのは、こんな広大な施設だったんです。
なのに、たった20分で受付まで戻ってきた私達。
ついさっき、入場券を買って入ったばかりなのに。
あまりの早い帰還に、受付嬢に笑われてしまいました。
「ごめん、時間がなくて…」としどろもどろに事情を説明。
次の目的地への道順を聞き出します。
次に目指す場所は、党大集会が開催された「ツェッペリンフェルト」です。
建物を出たら、隣接する池に沿って(7)の地点まで歩けと言います。
だいたい徒歩15分くらいの道のりでした。
誰も歩いていないし、空気はいいし、散歩コースとしては最適でした。
ただね、私達には時間がなかったもので(汗)
景色を楽しむ間もなく、先を急ぐしかありません。
1909年、ツェッペリン伯爵が硬式飛行船に乗客を乗せて着陸。
この歴史的偉業に由来して命名された広場です。
全長370m、高さ20mの演壇が、この広場に建築されました。
古代アナトリアの「ペルガモン大祭壇」のドーリア建築を参考に、
一帯は24万人を収容できる巨大施設に生まれ変わったのです。
1934年の党大会は、リーフェンシュタール監督により、
「意思の勝利」という映画に収められています。
1936年の演出効果は、後世に語り継がれました。
そう、ここは「誰もが見たことのあるあの歴史舞台」なのです。
ブンデスリーガのFCニュルンベルクの本拠地が近くにあるため、
このスペースは、サッカー練習場として利用されています。
こちらは演壇中央のバルコニーです。
ヒトラーもこの演壇に立ったのだろうか。
複雑な思いがこみあげます。
しかし、こんな場所を一般公開するなんて。
いったいどうやって管理しているんでしょう。
落書きも全然ないのが、不思議でしょーがないわ。
言葉少なにそそくさと帰りのトラムに乗り込みます。
トラム1本で中央駅に戻れるのが、ありがたかったです。
若者達はもっとニュルンベルクに残りたがっていました。
だけどこんな天候の日は、鉄道ダイヤがどんな悲劇になるのか、
想像できましたので、むりやり引っ張って連れ帰りました。
スーパーに寄って、「明日の食事会」の買物をします。
21時30分より、ドイツ人との「今晩のお食事会」会場へ移動。
中世の雰囲気を再現した珍しいレストランでした。
しかし若者の顔を写している写真しかありませんので、
フラムクーヘン(ドイツ風薄型ピザ)で勘弁してください。
酔っぱらった若者達を送り届けて、帰宅したのは1時頃です。
疲れてるんだか元気なんだか、わからなくなってきました。
言えることは、明日もタフな1日になりそうだということ。
はぁ~とにかく今日も1日お疲れさまでした。
by ottohoefler
| 2016-04-10 23:37
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見てるだけでシアワセな気分になれる身のまわりのモノたちをおひろめしています
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