2015年秋のドイツ旅行(10)

こんにちは。ともたろです。
今朝の体温は36.4度。少しずつ熱が下がってきています。
昨日は雨に降られましたが、あまり歩きまわらなかったのが、
よかったのかもしれません。でも滝のような鼻水はあいかわらずです。

トイレットペーパーを手にもち、8時半にチェックアウトしました。
スーツケースを引きずって、リューデスハイム駅に向かいます。
8時53分のマインツ方面行には、余裕で間に合いました。
マインツには10時前に到着、ホテルに無事チェックインできました。
さて問題は「これからどうするか」です。
どこに行くか、まだ悩んでいたのです。

昨晩決めたのは、デュッセルドルフ行き。
しかし、マインツ周辺でダイヤの乱れがあり(また~!)
デュッセルドルフ方面行の最短ルートが動いていなかったのです。
デュッセルドルフに行くのは、複数のルートがあるのですが、
こんな状態で行くべきなのか。夕方まで戻ってこれるのか。

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「もう行く。時間がなかったら、目的地を視察しないで帰ってくるわ」
その覚悟で、接続時間のわからないフランクフルト空港駅に向かいました。
そこからは、デュッセルドルフ方面行のICEが出ているはずなのです。
私の勘は的中、スムースな乗換接続でICEに乗ることができました。
やったー今日はついてる!(ちなみに写真は通過駅のケルン)
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デュッセルドルフ中央駅についたら、
U79という地下鉄に乗り換える必要があります。
U79って…Uって普通は1-8くらいでしょ。

デュッセルドルフ中央駅は、東京駅みたいに巨大な駅でした。
複雑に交差する地下道を、ひっきりなしに人の波が流れていきます。
発券機の種類が2つあって、地下鉄の切符を買うときに焦りました。
大都市はあかん。いろんな電車が乗り入れてて混乱するわー。
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デュッセルドルフは、とても大きな町。
今日の目的地は、一応デュッセルドルフ市内とはいえ、
隣接するドゥーイスブルク市との境目にある町なのです。
「Uバーン(地下鉄)」という名なのに、途中で地下を抜け出して、
路面電車のように地上を走る電車で行きます。京阪大津線みたい。
路面電車は、降りる駅が分かりにくいので、神経を使いますね。
でもまあ、なんとか目的の町に着くことができました。
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「カイザースヴェルト」という町です。
「クレメンス広場」駅で下車、駅前の信号を渡ると、
すぐに町の中心地が見えてきました。
「クレメンス橋」の向こうは、もう「マルクト広場」なんです。
駅前の売店に飛び込んで「どこかに地図はないか」と聞くと、
1.5€で販売されていて、すぐに地図をゲットできました。
今日はなんかすごい勘。ラッキーが続くわ。
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時刻は13時10分頃。帰りの乗換時間を計算すると、
14時50分の電車で出発したほうがよさそうです。
従って1時間半の散策時間ということになります。
よし、とにかくがんばってまわってみよう!
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ていうか、歩き出して2分で第一目的地に到着しました。
じゃーん!カイザースヴェルトの病院付複合施設。
アポのない一般人には、限りなく入りにくい場所ですが、
実はここ、ナイチンゲールが看護婦の勉強をした施設なのです。

ナイチンゲールは英国の裕福な家庭の出でした。
当時の「看護婦」は病人の世話をする召使いで、
専門知識のいらない仕事と考えられていました。
しかしここドイツのカイザースヴェルト学園では、
看護婦に対する専門教育が先駆的に行われていたのです。
1851年、ナイチンゲールは三か月間ここに留学しました。
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ルター派の牧師だったテオドーア・フリートナーが1軒の家を購入、
老人や病人を世話する「看護婦」を育成する施設として発展させました。
裏手には、専属の教会の尖塔がそびえています。
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その後ろに、派手に構えているのが「牧師館」。
看護婦教育の理念は19世紀末に拡大し、ピークの1930年代には、
ここで2000人の看護婦が組織化されて働いていたと言います。
牧師はかなりのやり手?いや、凄腕だったのでしょう。
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牧師館を過ぎて先に進むと、塔つきの建物を発見。
かつては小麦粉を引いていた風車。
今はユースホステルなんだそうです。
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古い税関は1635年の建築。
見晴しのよい川沿いに建っています。
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細い路地を通り抜けて、教会のある広場へ向かいます。
歴史ある建物が並ぶ「シュティフツ広場」です。
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「聖スイトベルトゥス教会」の命名は、900年頃に由来します。
11世紀以降、段階を経て建てられてきた教会堂ですが、
第二次大戦で破壊され、その後に再建されています。
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ただし、内陣の聖餐棚と聖遺物箱は15世紀のものです。
聖遺物箱の中には、聖スイトベルトゥスの聖骨が収められていて、
ヒルデガルト同様に、毎年6月に聖遺物行列が行われるとか。
いつも思うけど、無造作に置かれているなぁ~。
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教会を出た後は、川沿いの美しい散歩道を歩いていきます。
風のとおりもよく、すばらしく心地よい木陰ですね。
私がここに住んでいたら、きっと毎日ここを…。
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散歩道を歩いていくと、自然に目に入ってくるのがこれ。
本日の個人的な目的地「カイザープファルツ(皇帝の居城)」です。
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しつこいけど、もう一度説明を繰り返します。
中世ドイツの皇帝(国王)は、ひとところに城をかまえることなく、
国内各地の城を旅してまわっては、しばらく滞在していました。
その城の廃墟が、ドイツ国内のあちこちに残っているのです。
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古い時代の遺跡だけに、寂れていれば寂れているほど、
いろいろイメージできて(私は)いっそう萌えます。
現代の技術で、再建しすぎちゃだめなんですよねー。
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あれ?でもここは、かなりいいんじゃね?
入場料をとるわけでなく、河畔で市民の憩いの場になってて。
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皇帝バルバロッサが、ライン川を航行する船から税を徴収する税関を置き、
1184年になって3身廊のバジリカ構造の「皇帝の居城」が完成しました。
1702年のスペイン王位継承戦争で破壊され、今に至っています。
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夏季の平日15時~19時しか開門していないようなので、
私は今回いいタイミングで訪問したのかもしれません。
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すぐ目の前を流れるのは、ライン川。
高みに上ると、眺めも最高。
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ドイツでよくあるガイドツアーもいいのですが、
自由に歩きまわれる廃墟スタイルがまたいいです。
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土手の散歩道を挟んで、野原から「皇帝の居城」を眺めます。
ここはワンちゃんの散歩にも最高のスペースなんですが。
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木陰でひっそりと「町の著名人」たちが、居城を見守っているんです。
(この場所が分かりにくくて、ずいぶん周囲を歩きまわりました)
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フローレンス・ナイチンゲール(1820-1910)
この町出身じゃないんですけど、この人もいました。
この胸像チェックも、私の仕事のひとつでしたので、
カイザースヴェルトでの最終目的は、これで達成。
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「皇帝の居城」を折り返し地点に、ゆっくりと駅に戻ります。
地図を見ながらの表面的な見学ではありましたが、
1時間半で町の重要ポイントはばっちり抑えることができました。

カイザースヴェルトは、今では有数の高級住宅街だとか。
でもここにお金を出して住みたい気持ち、よくわかります。
歴史もあるし、自然もたくさんあるし、大都市圏でもあるし。
こじんまりとまとまっていて、とても住みやすそうな町です。
また近いうちに、再来できるといいな。
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14時50分にカイザースヴェルト発、デュッセルドルフ経由で、
16時49分にフランクフルト空港着。乗換してビンゲンに到着です。
この日のクライマックスは、マインツでもリューデスハイムでもありません。
ここビンゲンで、ヒルデガルトの「夜会」に参加しに行くのです。
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観光客が絶対にとおらない車道沿いの売店で、
季節のフェーダーヴァイサーを発見しました♪
ビンにつめてもらったのを買うと安いんですよね。
わかります。だけどビン買いはさすがに私には無理。
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ここらへんは「ビンガーブリュック」という地域です。
ビンゲン中央駅の裏手の丘の上にあたります。
かつて、独立したヒルデガルトの女子修道院があった丘なのです。
いつ来ても入れない「聖ヒルデガルト&聖ルーペルトゥス教会」
を横目にみながら、今日の最終目的地へと移動しましょう。
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さあ、目的地につきました!
「ルーペルツベルク修道院跡」です。中に入りましょう。
受付で名前を書くとき、受付女性が「日本から戻ったばかり」と言いました。
京都にも行ってたんだそうです。入れ違いの私たち。
つい、日本旅行のおしゃべりに花が咲きました。
私には、知り合いが1人もいませんでしたから、
話が長く続いて、ちょっとうれしかったです。(←案外奥手な人)

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売店が開いていたので、ここぞとばかり買物をしまくりました。
私が一番イヤらしい買い(しめ)方をしていたかも。
だって、あまりここに来る機会がないんだもーん。
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イベント参加者は、60歳以上の女性が多かったです。
ヒルデガルト薬学に関する知識と思い入れが半端ない感じ。
こんないいかげんな私がここにいていいのでしょうか。
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19時に「夜会」がスタート。
いつものように、というか想像通りに、
「ヒルデガルトの言葉」を女性たちが順番に朗読して、
彼女の独特の世界感に入っていきます。
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あとは、ラテン語の歌を聞いたり。
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神父さんのお話を30分聞いたり。
いいお話なんでしょうけれど、意識が遠のいて、
写真がゆがんでしまいました。すみません。
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歌や朗読の会は、19時にスタートして20時半まで続きました。
そのあとは用意してもらった軽食とワインでおしゃべりタイムに入りました。
私は最初こそ緊張しましたが、地元民のテーブルに参加することができ、
最後まで笑いっぱなしの時間を過ごしました。名刺までもらったりして。
ワインの力ってすごいな。ヒルデガルトの力もすごいな。
結局、地元の人に車で駅まで送ってもらい(あれ?ワイン飲んだのに…)
21時54分の電車で、マインツに戻ることができました。

ヒルデガルトのイベントは、最初は「やめたらよかったかな」と思いますが、
最後はいつも気持ちいい終わり方をします。良い出会いが多いからでしょう。
今回も無理して移動してきたけど、良い出会いに恵まれて、満足しています。
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朝にチェックインしていたマインツのホテル。
部屋に帰りついたら、22時30分をまわっていました。
去年泊まって「すごくいいホテル」という印象があったんですけど。
今年再びチェックインしてみたら、ごくふつうのホテルでした。
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あれー?こんな安っぽい感じだったっけ?(失礼)
去年は安かったんですけど、今夏はすごく高くて、
すごく無理して2泊とったんですけどね。
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去年の夏、ここでヒルデガルト研究者と知り合ったんです。
その思い出のせいで、120%くらい美化されていたのかもしれない。
彼女と毎朝おしゃべりして、とても楽しい2週間でしたから。

だけど、ここマインツで2泊したら、私の旅も終了です。
風邪が旅の途中で悪化しなくて、本当によかった。
空港に近い町にきたことで、ちょっと安心もできました。
明日は少し遅めに起床して、おいしい朝食をゆっくりとりましょう。
おやすみなさい。それにしても週末のマインツ駅前はうるさいなぁ…。



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by ottohoefler | 2015-10-16 02:24 | 旅行(Reisen)


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