2014年夏のドイツ旅行(6) / Deutschlandreise 2014 (6)

こんにちは。ともたろです。
マインツに来て6日目の日曜日、実質5日目の旅がスタートします。
市内で予定があるため、この旅で唯一電車移動のない1日でした。
朝食に降りたのが9時。「白髪婦人とは逢えないだろう」と思いながら
エレベーターが開くのを待っていると、5Fにあがってきたのが彼女。
「あら、今朝は遅かったのね」と顔を見るなりつっこまれました(笑)
他の町の情報がほしかったので、エレベーターホールで質問。
そのまま10分以上立話をしました。なんか話がつきないんです。
彼女といると、「どうしよう、次は何を話そう」ってドキドキしません。
相性がいいのかなと思います。とにかく情報はゲットできました。

マインツの欠点はですね~、どこも開館時間が短いこと。
週末なんて、11時か12時にならなければオープンしないので、
観光客は動き出しようがありません。日曜は商店も閉まっていますしね。
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10時すぎにホテルを出て、市内をぶらぶら歩きはじめました。
州立劇場の前にさしかかると、赤い市内観光バスを発見。
今にも発車しようとしているところではあーりませんか。
これが10時35分。9€を支払って、私もバスに乗車します。
結果的に、この市内観光は大当たりだったと言えます。
「マインツの町は大きいんだ~」と再確認できたし、
わざわざ足を運ばない町はずれの観光ポイントも
バスの座席からあますことなく見ることができたし。
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かわいいバスだったので、乗客はお子様連れが多かったです。
前の座席の金髪の子供、かわいくてお行儀もよかったんだけど、
後半になったら飽きてきました。足を座席に乗せたりして。
そのときの母親(祖母?)の教育のまあ怖かったこと。
「ダメ!やめて…やめなさいって言ってるでしょっ!!!」
子供の足の位置の強制を、10回以上繰り返すんですね。
あれくらいの足だったら、日本の親ならスルーするな。
ドイツの子供って、こうやってしつけられていくのか。
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気を取り直して、市内観光ツアーに集中しましょう。
州立劇場を出発したバスは、ライン川の岸辺に出ます。
日曜朝で、犬連れが多かった。ライン川の景色は雄大でした。
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狭い路地をくねくね通り抜けるだけでなく、大通りも走りますよ。
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旧市街の古い城壁を横目に、バスは坂道をあがっていきます。
坂の上に向かうってことは、また有名なあの教会ですよね?
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やっぱり!聖シュテファン教会の前まできました。
ここ結構狭いんですよ。長いバスがよく入ってきたなぁ。
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マインツ州立博物館。
この初期バロック式建築は、かつての大司教の宮殿でした。
現在は先史時代からローマ、中世、ルネッサンス、バロック、現代まで、
芸術的・文化史的に価値の高い遺物が展示されている博物館です。
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ユダヤ・コミュニティセンター。
前衛的な建築デザインが、強く印象に残っています。
「マインツのユダヤ人コミュニティは最も古い歴史をもつ」
と説明がありました。迫害の歴史も長いということです。
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キリスト教会。
19世紀末から20世紀初頭にかけて建築された
比較的新しいプロテスタント教会です。
この教会のバッハコーラスは世界的に有名みたい。
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ローマ・ゲルマン博物館。
先史時代から中世初期までの歴史的遺物が展示されています。
カエサルの後継者アウグストゥスは、紀元前13年頃に
総大将ドルススを擁してこの地に軍団駐屯地を設営しました。
それが現在のマインツの起源と言われています。
マインツはローマ時代の遺跡も残る歴史ある町なのです。
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バスによる市内観光はちょうど1時間続きました。
出発点と同じ州立劇場の前で、私たちは11時35分に降ろされました。
観光バスを降りたドイツ人たちは、あっという間に消えていなくなります。
私も本日のノルマをこなすべく、マルクト広場方面へ足早に向かいました。
11時をまわって、グーテンベルク博物館がオープンしたころでしょう。

グーテンベルクは、16世紀マインツの金属加工職人。
活版印刷を発明したことで有名です。彼の発明のおかげで、
私たち庶民も本を読めるようになったんですよね。ありがたや~。
博物館には、古今東西あらゆる「読物のかたち」が展示されています。
世界最古の印刷物「グーテンベルク聖書」の特別展示は、特に圧巻。

ただし「読物」だけに、展示を目で追う作業に時間がかかるんです。
思った以上に、この博物館をまわるには時間がとられました。
オーディオガイドを借りたのも、時間のかかる原因のひとつでした。
普通にナンバリングしてくれたら、機械操作がしやすかったのに、
「何階のプレミアム展示がどうの」で、自分の現在位置がわかりにくい。
私は何度も関係者に質問し、ついにはオーディオをあきらめました。
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グーテンベルク博物館を出た後は、せっかく目の前にあるんだからと、
大聖堂にふたたび入っていきました。ここは二度目になります。
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午前中のミサをおえて、今はがらーんとしていますね。
バスのドイツ人たち、本当にどこに行ってるんだろうな。
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マインツ大司教は、皇帝の選定権をもつ選帝侯の地位にあります。
カトリックのヒエラルキーでは、ドイツ最高位の権力者なわけです。
そんな大司教が座る祭壇付近は、細かい装飾が遠目にも目だちます。
「な~んかあそこらへん、派手やな~」と見てしまう感じですね。
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マインツの重要性が高まったのは747年。
聖ボニファティウスがマインツ大司教に着任したから。
次代ルルスの時代に大司教座に昇格することができたのです。
またここで、私の旅のテーマがつながってきましたね。
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さて、大聖堂を出て一休みしましょう。
マルクト広場の片隅に、ワインの立ち飲み屋台を発見。
メニューを見ると、「フェーダーヴァイサー」があるではありませんか。
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「フェーダーヴァイサー」とは、発酵中のブドウ発泡酒のこと。
ワイン産地では、ワインの出始めの時期に安く出回るのです。
時期限定、地域限定なので、そうそう出会えるわけではありません。
飲んでみたら、フルーティでおいしい~~~ぐびぐびいける!!!
ジュースみたいだけど、アルコール度数は高いので要注意ですね。
ちなみに3.5€支払って、グラスを返して2€戻ってくるシステムです。
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大聖堂の裏にまわり、歴史地区キルシュガルテンに向かいます。
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戦災を逃れて、中世の木組建築がそのまま残っている地域です。
地元民の愛するワイン酒場も多く、今晩はここで飲む予定なんです。
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キルシュガルテンを抜け、くねくねと歩いて坂を上ると、
三度目の正直で(笑)聖ステファン教会が見えてきました。
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今度こそは入場してみせる!!!
てかいいかげん開いているでしょ。
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重い扉を押して、中に入ってびっくり。
教会内部は、神秘的な青い光に包まれています。
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990年に大司教ヴィリギスにより建立された、歴史ある教会。
それが大戦中に空襲被害をうけ、戦後に新しく再建されました。
ステンドグラスを担当したのが、独特の青を用いる画家シャガール。
それで、教会全体がシャガール・ブルーな空間になっているんですね。
歴史ファンだけでなく、現代美術ファンも「見ておきたい」教会なんです。
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シャガール・ブルーの彩色効果は、確かに幻想的で素敵です。
でも色艶やかな色彩の宗教画を見つけて、ちょっとだけ安心したりして。
だってステンドグラスって、本来の目的は民衆への布教でしょう。
ガラス装飾の芸術性だけ高くしてもな~なんて。余計なお世話ですが。
ま、ひねくれてないで、そろそろ次の目的へ移動しましょうかね。
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聖シュテファン教会をでると、強い雨が降り始めました。
私がひねくれていたからでしょうか。神様、ごめんなさい。
濡れながら小走りにホテルに戻る途中に、雨はやみました。

あまりに寒く、あまりに疲れ、あまりにお腹がすいていたので、
ホテル下のケバブ屋にて、昼食を持ち帰ることにしました。
それがこれ。「あのジャガイモに、ゴハンをつけて」と頼んだだけで、
量に関しては注文をつけていません。だけどこんなに大盛り。
全部は食べられなかったけど、すごくおいしかったですよ。
ここのケバブ屋は、今回の旅ではずいぶんお世話になったなぁ。

ホテルの小休憩の際には、また面白い偶然がありました。
エレベーターを降りると、あの白髪婦人に遭遇したのです。
彼女は忘れ物をとりに、少しだけ戻ってきたようでした。
「これから、サッカーの試合に行くんだよ」と興奮して喋ると、
「私も行ったことないのに。楽しんできてね」と微笑みました。
私たちには、絶対に何かご縁があると思いませんか?
こーんなにナイスタイミングで、毎日廊下で逢いますかね?
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ということで、アリーナへ行こう!
ブンデスリーガの試合観戦は、初めてです。
アリーナがあるのは、駅の向こうのいわば新開拓地。
試合がなければ、旧市内側に住む人はこちらにこないでしょうね。
左手に見えるモダンな建物は、大学のキャンパスと学生寮です。
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試合のある日は、マインツ駅前からシャトルバスが
無料ピストン運行しています。乗車時間は10分くらいかな。
マインツ駅前にはたくさんのバスの停留所があるので、
当日に乗場を迷わないか心配でした。でも大丈夫、すぐわかります。
本当にすごい量のバスが、本当にすごい人数の人を載せて、
数分おきに出発しているんですからね。どうぞご安心ください。
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これが、マインツ本拠地コーファスアリーナです。
入口で手荷物チェックを受けて、中に入ります。
ペットボトルは持込禁止なので、処分してください。
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売店で飲食物を買う場合には、事前に他の窓口で、
専用カードを購入、お金をチャージしておく必要があります。
つまり現金売りをしていないんですね。これが厄介です。
余った分は試合終了後に換金してくれると聞きましたけど、
私は列に並ぶのが面倒で、そのまま帰ってしまいました。
20€も払ったのに…まあ、近いうちにまた戻ってくるさ。
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マインツのホームなので、アリーナは真っ赤。
私もいちおう赤いカーディガンを着用して臨みました。
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ホームのゴール裏は、サポーターが跳ねっぱなし。
マジで、床抜けないんだろうかと心配しましたよ。
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両チームの選手入場。あ、言い忘れていましたが、
今日の試合は1.FSVマインツ05 vs ハノーファー96です。
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私のお目当ては、マインツの岡崎慎司選手。
ていうか、それくらいしか知らないんですけどね。
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うちのカメラは、望遠レンズの性能がやたらいいので、
すぐに見つけることができました。日本人はすぐわかる。
体型のバランスというか、独特の歩き方というか。
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相手チームにも、日本人らしき選手を発見しました。
望遠レンズで拡大したら、清武弘嗣選手でした。
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もう一人、発見することができましたよ。酒井宏樹選手ね。
こんなに多くの日本人がレギュラーで活躍してるなんて。
ちょっと誇らしかったですよ。いや~すごい時代になったな~!!!
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おまけ。
面白い上着だったので、撮ってしまいました。
男性の上着の肩口にどうかご注目を。
「Superdry/極度乾燥しなさい」って…。
(注:若者に大人気の英国ファッションブランドらしい。
英米独で大流行中で、あのベッカムも来ていました)
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試合は拮抗し、結局0-0のまま終わってしまいました。
結果はもや~っとするけど、平和的でよかったのかもしれない。
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最後に日本人3人が、笑顔でそろい踏み。
(注:この試合、清武選手は途中交代させられました)
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ブンデスリーガの試合、スピーディで面白かったよ。
もう1試合連続観戦してみても、飽きなかったと思う。
観客もなんていうか、全然ジメジメしてないんですよ。
すかっとゲームを楽しんで、すかっと帰っていく感じ。
初めての単独観戦で不安はあったけど、行ってよかったです。
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さようなら、コーファスアレーナ。
楽しい時間をありがとう。
絶対にまた戻ってくるからねーっ。
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「帰りのバスは激コミで、駅に戻るのに時間がかかる」
そんなネットの噂を耳にして、帰りの便を恐れていた私。
「激コミ」は噂どおりでしたけど、時間は全くかかりませんでした。
なぜかというと、シャトルバスのピストン輸送能力が半端なかったから。
こういう「大量の人間の管理」って、やっぱりドイツ人うまいよね~(汗)
次から次へと到着するバスに、次から次へと乗り込んでいく人々。
来たとき同様に、乗車10分後には目的地についていました。
すばらしい処理能力。この道のプロ。慣れていますわ!!!
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てなわけで、ゲーム終了30分後の18時にはホテルに戻っていた私。
まったりしているところを、日本からの知人が訪問してきました。
同時期にマインツにいるので、合流する約束をしていたのです。
マインツに長く住んでいた彼女の紹介で訪れたのはここ
地元民に愛されている、1568年創業のワイン酒場です。
それだけに中は人でいっぱい。私達はテラス席に案内されました。
まあ、おもいきり日本語で喋ることができて、よかったですけどね。
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選んだメニューは、懲りずにグリューナー・ゾーセ。
本場フランクフルトじゃないんだけど、おいしかった。
このちょうどいい量、控えめさがいいんですよね~。
知人も同じメニューを頼み、「ちょうどいい」と喜んでいました。
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これまでにどんな町に行ったのか。
そこでどのような体験をしたか。
これからはどこに行く予定なのか。
私たちはワインを飲みながら、そこで3時間以上話しました。
彼女はどうやら今後のプランを練っていない様子でした。
私はこれまでのヒルデガルト体験を熱く語り続けました。
それがどうやら彼女の琴線に触れたみたい。
あとで聞いたら、私の行った町を次々と訪問したというんです。
まあ、楽しんで頂けたら、私も嬉しいんですけどね。
そんなこんなで、この日もホテルの帰宅時間は23時。
私のタフなドイツ旅は、あいかわらずのペースで続くのでした。
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by ottohoefler | 2014-09-19 00:19 | 旅行(Reisen)


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