2017年春のドイツ滞在(15)

こんにちは。ともたろです。
いよいよアパートを離れる朝です。
冷蔵庫の整理をしなければいけないので、
朝食の皿が見苦しくなっていることをお詫びします。
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小さなトラブルがありながらも、時間通りに電車に乗ることができました。
充分すぎるくらい時間をとっていたのが、よかったみたいです。
大きいスーツケースを持っているときは、余裕を持たなくちゃダメですね。
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さようなら、レーゲンスブルク。
次に来るのはいつになるのでしょう。
最終日は雨模様の天候でした。
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駅前のホテルに無事チェックインできました。
このあとは自由行動の時間帯です。
問題が残っている人がいたので、少し手伝ったあと、
私も1人で町に繰り出すことにしました。
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今日の午後はどこにいこうかな。
行先はマジに直前まで決めていませんでした。
だけどホテルの中で決めて、1日乗車券を購入しました。
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中央駅から南西へ40分くらい電車で走ったところに、
目的の駅はありました。駅から水面が覗き見えます。
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下車したのは「シュタルンベルク」。
ずっと気にかかっていた地名、近すぎてなかなか行けなかった場所です。
冬季なので閑散としていますが、王侯貴族の別荘地として発展した町です。
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バイエルン王族のヴィッテルスバッハ家の別荘もあります。
ノイシュヴァンシュタイン城の築城で有名なルードヴィヒ2世は晩年に
この湖畔の城に幽閉され、水辺で主治医と謎の死を遂げているのです。
できれば、彼の沈んだ湖面につきでている十字架を拝みたかった。
だけどそこまで行くにはちょっと多すぎたので、今回は断念です。
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シュタルンベルク駅の南側はシュタルンベルク湖、
北側に出ると住宅街になっています。
「博物館はこっち」の看板が出ていたので従いました。
今日ここで体験できるのは博物館くらいでしょうか。
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壊れそうなくらい古い田舎家屋が建っています。
裏口のように見えますが、正規の博物館入口のようです。
不法侵入のような罪悪感を抱きながら、奥へと進みます。
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モダンな建築の博物館が待ち構えていました。
ほっとしたような、がっかりしたような。
とりあえず建物の中に入ってみましょうか。
入場料は3ユーロ、入場券の半券もくれなかったし、
入口のおばさんは当初あまり印象がよくなかったです。
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ミュンヘンから一番近い湖のある町。
シュタルンベルクは王侯貴族の夏の避暑地として発展しました。
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湖の周囲をぐるりと囲むように、美しい別荘が立ち並びます。
これらの建物は、もちろん今も湖畔に残っています。
個人所有なので、進入できない建物も多いです。
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そうそう、貴族が優雅な舟遊びをする湖なんですよね。
当時の船がまるごと博物館内に展示されています。
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夏季にこういう豪華絢爛な船が湖面に並ぶことをイメージしたら、
そら~夢の世界ですわな。庶民の私には現実感がありません。
入ったばかりだというのに、ちょっとだけ眠気が襲ってきました。
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しかし博物館は、貴族の生活部門だけではありませんでした。
先ほど通ってきた田舎家屋に、ダイレクトに繋がっていたのです。
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この古い田舎家屋では、百年ほど前の庶民がどんな仕事をして、
どんな日常生活を営んでいたのか、よく分かるように展示されています。
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この家は古くて薄暗くて、少し斜めになっています。
「自己責任で入館するように」と書いてありました(笑)
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ここは家族のみんなが集まる「居間」です。
この壁際の硝子越しに、ほんの少しの陽光を求めて、
ダイニングテーブルとベンチが置いてありました。
日本でもそうですけど、昔の農家は暗かったんですよね。
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子供部屋です。
かわいらしい造形のベッドに親の愛情が感じられますね。
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箪笥を見るたびに、当時の生活を考えてしまいます。
フランクフルトで「ゲーテの家」を見学したとき、
巨大な箪笥が2つ、階段の間においてありました。
半年に一度、女中が衣類の洗濯をするのだそうです。
これらの箪笥にも、いろんな衣装をストックしていたのでしょう。
(たぶんね…でも貴族と農民では洗濯の頻度も違うのでしょうか)
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昔の女性の仕事は大変でした。
洗濯は、特に力仕事だったでしょうね。
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大きな脱水機!
でもこれがあったら、洗濯作業も少し楽になったでしょう。
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お出かけ用の民族衣装が展示されています。
男女ともに黒っぽいな~という印象を受けました。
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厨房も女性の領域です。
大事に使われていた台所道具がたくさん展示されていました。
今見てみると、どれもかわいいですね~。
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これは懐かしい!初期の冷蔵庫です。
大きな氷の塊を入れて使っていたんでしょうね。
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地階の農作業スペースを通って戻ってきます。
家族(日常生活)と作業員(作業場)の生活が
一体化した機能的なつくりだったと言えます。
日本の農家もおそらくそうだったでしょうね。
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帰りぎわ、受付のおばさんに感想を聞かれたことをきっかけに
長々とおしゃべりを始めてしました。(予定の電車を逃しました)
この町の見るべきポイントをたくさん語り、メモまでしてくれて、
「受付のおばさんはいい人だなぁ~」という印象にかわりました。
「ここには6月に来ないと意味ないわよ」とも言われました。
開花と水上祭が重なって、素晴らしい観光シーズンなんだそうです。
でも6月は無理なのよ~~~私はまた夏でもねらいますわ。
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さようなら、シュタルンベルク湖。
さようなら、ルードヴィヒ2世。
十字架のつきでている水辺の教会に行くには、
ここから船にのって対岸に行かなくてはいけないのよね。
またいい季節になったら、戻ってきますからね。
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さあ、再び町の中心部にまで戻りましょう。
この地下鉄に乗るまでの青いタイルの景色、
ミュンヘンに行った人には「懐かしい~」と感じられるはず。
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オデオン広場に来ました。
ルードヴィヒ1世の時代に建てられた「フェルトヘルンハレ」が目につきます。
なぜこの発音しにくい言葉が日本語に訳されないのかわかりませんが、
あえていうなら「将軍廟」と言ったところでしょうか。
1キロ先の「勝利の塔」まで見通せるように都市設計がなされました。
将軍たちが勝利までズドーンと一直線に。勝利は見えますかね?
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右手の黄色い「テアティーナー教会」は残念ながら修復中。
左手には「ホーフガルテン(王宮庭園)」が広がっています。
どちらにも寄らずに、ちょっとだけ道をそれて進みますね。
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オデオン広場からテアィーナー教会の方面へ3分ほど歩くと、
1888年創業の老舗カフェ「ルイポルト」に着きます。
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ルイトポルト・フォン・バイエルン(1821-1921)とは、
ルードヴィヒ1世の3男で(つまりマクシミリアン2世の弟)
ルードヴィヒ2世が精神病宣告されたあと摂政として政務を執り行い、
のちにルードヴィヒ3世として即位した王族です。
礼儀正しくて愛想がよく、市民にとても好かれた
バイエルン最後の王様だったんですね。
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カフェ・ルイトポルトのすぐ脇にある広場。
ゲシュタポの拘留施設があったあたりに、
「ナチズム犠牲者の広場」が設置されています。
さすがに「市民の憩いの場」にはなっていないようでした。
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次は広大な「ホーフガルテン」に突入です。
何度かこの黄色い門をくぐったことがあるんですが、
「あ~無理。この広大な面積を歩ける気がしない」
とあきらめていました。今日は行かなくちゃ。
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写真でうまく表現できないのが残念です。
とにかくね、先が見えないほど広いんですよ。
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17世紀初頭にバイエルン選帝侯マクシミリアン1世の命により造園、
第二次大戦後に荒廃したものの、19世紀の姿に再整備されて、
今ではまさしく「市民の憩いの場」となっています。
庭園中央にある「ディアナ園亭」は造園当初に造られた東屋です。
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奥にあるのは「バイエルン州政府内閣官房」の建物なんだそうです。
州政府とはいえ、庶民がずいぶん簡単に接近できるもんなんですね。
私は急ぎ足で、この建物もスルーして先に進みます。
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車道を越えて向こう側にあったのが「芸術の家」。
ギリシャローマ様式をモダンに合理化したこのデザイン。
ナチス建築の典型として知られる美術館です。
それが今も美術館として残されているのです。
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ヒトラーの肝いりで建築デザインのコンペが開催されました。
当選したのは、ヒトラーお気に入りの建築家トローストでした。
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正面からみた列柱のインパクトは強烈です。
批判はあるかもしれないけれど、こういった歴史的建造物を後世に
残すことはいいことだと思います。歴史を知るきっかけになるし、
他の建造物と比較して、考えてみるきっかけになりますから。
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天井はハーケンクロイツの跡だと言われているんですが、
私にはラーメン鉢の模様にしかみえませんでした。
お腹がすいていたんですよね。
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「芸術の家」の裏手に出てみましょう。
ミュンヘン中心部から北部に広がる巨大な都市公園
「エングリッシャー・ガルテン(英国庭園)」です。
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総面積は958haで、NYのセントラルパークより広いんだとか。
遊歩道などの総延長は75㎞と知ってぶっとびました。
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東屋に見えるのは、1972年のミュンヘンオリンピックを記念して
裏千家が州政府に寄贈した茶室です。今も茶会は年2回行われるとか。
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いろんな自然風景が楽しめていいんですけど、
待ち合わせの時間もそろそろ気になってきました。
「芸術の家」方面に引き返すことにしましょうか。
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じゃーじゃーと勢いよく流れてくる川の音も気になります。
というのもこの川、サーフィンが行われることで有名なんですよ。
「町中のサーフィン」風景は、NHKの町歩き番組でも放映しています。
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広大な庭園内をやたらめったら探し回るわけにはいかない。
ジョギングの準備運動をしているお姉さんに尋ねてみました。
場所だけは指示してくれたんで、わかりました。
ああ、さっきの「芸術の家」のすぐ隣だったのね…。
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ああ、ここです。テレビでみたサーフィンポイント。
だけどお姉さんいわく「今日は年数回のポンプの点検日にあたって、
波に勢いがないの。川の水も濁っていてサーフィンは無理みたいね」
確かに誰もサーフィンしていません。がっかり。
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池みたいに穏やかな水面になってますものね。
でもまあ、地元民に聞いてみてよかったです。
こんな事情、旅行者じゃ知る由もないものね。
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大急ぎでバスに飛び乗り、地下鉄に乗り換えて、
マリエン広場に戻ってきました。(間一髪セーフ)
こういう集団に遭遇すると「あ~ミュンヘンに来た」
って実感できます。レーゲンスブルクでもたまに見ますが、
大都市ミュンヘンのほうが遭遇率が高いんです。
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予約していたラーツケラーで最後の晩餐をします。
若者さんたちも歩きまわって、疲れているようでした。
私は昼食なしで歩きまわり、お腹がすいていたので、
豚肉料理のザウアーブラーテンでしっかり夕食です。
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アプフェルシュトゥルーデルまで頂いちゃいました。
今回の旅では、一度も注文しませんでしたからね。
でもラーツケラーのアプフェルシュトゥルーデル、
生焼けみたいでビミョーなお味だったなぁ。

これが本当にドイツ最後の夜でした。
いろいろありましたけど、無事にここまでたどり着くことができて、
私としては感無量です。あとは明日の朝、起きれるかどうかですね。


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by ottohoefler | 2017-04-15 00:37 | 旅行(Reisen)


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